5月22日の君たちへ

わたしの日々を大きく彩ってくれたKing & Princeへ。

数多くの人を魅了し楽しませてくれたグループがひとつの大きな区切りを迎えようとしている。何もできない自分の無力さに絶望しつつ、居ても立っても居られずこうしてキーボードを叩いている。

自分勝手な文章であるが少しだけ懐古させてほしい。

 

2021年の7月、たまたまYouTubeで再生した「Magic Touch」を観て雷に打たれたような衝撃がわたしの中に走った。

「なんだこの格好いい曲とダンス…てかキンプリってこんな踊れるんだ?!」

キンプリといえばシンデレラガールの印象が強く、王道ジャニーズのイメージだったので良い意味で裏切られた。そこから何日も狂ったようにマジタを再生し続け、ネットの海を大航海し、ありとあらゆる動画や画像を見漁ってめでたくキンプリのオタクとなった。

実はこの2年程前までは別のグループを応援していて、ジャニーズアイドルを追い掛ける楽しさを数年振りに味わった。ハマりはじめってめちゃくちゃ楽しいよね。

 

当時わたしは長年付き合っていた人と別れ、またコロナ禍で外へ出歩くことも制限されていて、日々が本当に楽しくなく辛かった。

そんな中で出会った彼らは大袈裟ではなく、正に生活の光であり希望だった。

大学卒業後疎遠になっていた友人に4年ぶりに連絡しキンプリを好きになったことを伝えたらとても喜んでくれて、そこから定期的に会うようになり鑑賞会をしたりコンサートへ一緒に行ったり楽しい思い出がいくつもできた。

キラキラしていて、かっこよくて、屈託なく笑う彼らに救われた日が何度もあった。

 

去年の4月にはじめて彼らのコンサートに行った。

ほぼ製作開放席か?ってくらい席は良くなかったけど、終わった後友達とホクホクしながら新世界の串カツ屋で終電までコンサートを反芻していた。あの広いドームの隅々にまで目を向け手を振って走り回っていた皆の姿を忘れたくなかった。

 

そしてもうひとつ、同じ時期にキンプリのおかげで新たな挑戦ができた。

それはダンスを習いはじめたこと。

マジタを見たわたしはもう紫耀くんのダンスの虜だった。しなやかなのに力強い。あまりにも気持ちよさそうに踊るから、それに誘き寄せられるようにダンス未経験アラサーがダンスレッスンに通いはじめた。

もちろん紫耀くんのダンスには到底及ばないレベルだけど、全く新しい事を始めること、それがほんの少しずつ成長していくこと、その楽しさをこの年齢になっても感じられたのは彼らの存在が大きい。

 

そんなダンスレッスンにもようやく慣れはじめた頃、突然3人の脱退報告があった。

状況が全くわからず信じられなかった。

寂しさ、悲しさ、悔しさはもちろんあるが、それ以上に、わたしよりも若い彼らがしなければならなかった決断の重さを想像すると胸が張り裂けそうになった。

10代からジャニーズに入り、仲間と切磋琢磨しながら、悔しい思いを何度も経験しながらそれでも「グループデビュー」という揺るぎない目標に向かって進んでいたはず。そして実際にデビューを掴み取れるのってほんの少数で、彼らは実力と運命に導かれてその夢を叶えたはずなのに…。

特に神宮寺くん、岸くんはJr.の頃からの活躍を見ていたのでデビューが必ずしも幸せに繋がるわけではないことを思い知った。

 

彼らが発した言葉以上のことはわかってあげられないけれど、どうか、どうか、この選択をした彼らが今後心身ともに健やかに過ごしてほしい。

踊るように人生を。

彼らがここまでKing&Princeとして階段を駆け上がる姿を見られてよかった。

 

これまでたくさんの笑顔を与えてくれた5人へ。

あなた達がいてくれたから日々が彩られ、自分の世界をほんの少し広げることができました。

いつでも一生懸命でたくさんの人に愛されるあなた達はわたし達の誇りでした。

そして、紫耀くんへ。

優しい声と表情に何度癒されたことか。

これからは自分のために過ごしてね。

 

Beautiful Flowerで最後に紫耀くんが放つ歌詞をあなた達にお返しします。

ありがとう